第1章 夏の思い出作り(赤)
「その様子やと…仲直りしたんやね~」
「へっ?」
「良かったぁ…2人が険悪なままやったらどうしようかと…めっちゃ焦ったもん、帰るとか言うし」
「すみませんでした…」
「すばるくんに飽きたらいつでも言うてな~俺が楽しい思い出作ったるから~」
「考えときます」
「さり気なく断られとるやん。せや、サイズなんぼなん?」
「サイズ?」
「乳、腰、尻、どんだけあんねん」
「…………なんで言わなくちゃいけないんですか」
「水着要るやろ」
「いや、要らないです」
「ほな、どうやって泳ぐねん。裸か?俺はそれでも構わんけど」
何の話や。
それに裸じゃあ
問題あり過ぎやろ。
猥褻物なんちゃらで
捕まってまうやんか。
「あ、そっか。今日横山くん達来るんやった…」
のっそりと怠そうに立ち上がって
調理場に行く青白い顔の大倉さん。
大丈夫なん!?
そんな体調で仕事出来るん!?
ってか、よこやまくん達って誰よ。