第1章 夏の思い出作り(赤)
「おそようさん」
「あぁ、もうそんなん言わんといてぇ…」
「お、おはようございます」
「あ、ちゃん…おはよー…昨日、大丈夫やった?」
「はい。ご迷惑おかけしちゃいましたよね」
「もう大丈夫なん?」
「大丈夫ですっ」
「ほんら俺を看病してー…」
「え、病気ですか!?」
「ううん、2日酔い…」
ガクッとなる肩。
変態の顔も
何だか呆れてるような…
2日酔いになるまで
お酒飲むなんて
仕事する気あらへんやん。
「顔死んでんぞ」
「店閉めてから朝まで呑まされまくった…」
「そらキツイな」
「あんま記憶あらへん…」
「すまんかったわ」
「えぇよ、えぇよ」
寝転がる大倉さんを避けつつ
テーブルを拭くと私の隣へ座った。
上半身だけ起こし
私達を見る大倉さん。
え、何?