第1章 夏の思い出作り(赤)
んー…
こうして見ると
ほんと男前やな。
顔だけなら
結構好みのタイプかも。
まぁ…付き合うとなると
顔では判断せぇへんけどね。
あ、お腹掻いてる。
手入れたまま止まった。
変態よ。
そのままやと
お腹冷えてまうで。
(エアコンついたままやから)
「………………」
お腹壊したり
風邪でも引かれたら困る。
この変態
めっちゃガリガリやから
体弱そうやし。
起こさへんよう
物音立てずにベッドへ向かう。
昨日、変態が使ってた
タオルケットを抱え
微動だにせんくらい
熟睡してる変態の体に
タオルケットをかけた。
そして、電気を消し
部屋を出たらキッチンへ。
使った丼とか洗ったら部屋へ戻る。
床で寝てる変態を避けながら
申し訳ないと思いつつベッドへ。
タオルケットに包まり
そのまま目を閉じて
眠りについた。