第1章 夏の思い出作り(赤)
DVDの内容は
ちょっと過激で
自分がするとなれば
想像だけで
かなり恥ずかしくて俯いた。
そんな私の手を取り
自分の顔へと持って行き
手のひらに唇を押し当てる。
ちゅ…と唇が離れ
挑発するような
色っぽい視線を私に向けて
再び、手のひらへとキスをされた。
色々と文句をつけたいけど
変態の行動や表情に
胸がキュンとして
何も言えなくなる。
そんな私を見て
顔と顔の距離を近付けて来た。
「ちょっ…」
ゆっくりと迫り来る
変態の顔から顔を背けると
ほっぺたにキスされる。
唇は何とか回避出来た!
と、安心していたら
変態に全体重をかけられる。
「あかん…」
「は?えっ、ちょっと…」
ドサッと押し倒され
視界は変態の顔と白い天井。