第1章 夏の思い出作り(赤)
「ったはー…美味しかったぁ」
お腹いっぱいで幸せ。
ほんまに美味しかってん。
(もちろん玉ねぎは残した)
これで今日は
気持ち良く寝れる!
と、寛いでたら
どこからか穏やかな感じの
洋楽が流れ出した。
「ごめん、俺や」
キッチンで煙草を吸ってた変態は
スマホの画面を見て
ベランダへと出て行く。
なんだ、着信音か。
ポルターガイスト的な何かが
起きたんかと
ちょっとだけ焦ったやん。
着信音が洋楽とか…
変態のくせに洒落ちゃってるわ。
何となしに
ベランダへ目線を向けても
電気が反射してて
変態の姿は見えへん。
暇やなぁ~…と
伸びをして手を降ろした時…
「あっ…」