第1章 夏の思い出作り(赤)
大きな器の中に
ベーコンとスライス玉ねぎ…
そして、何故か
大きな玉ねぎが丸ごと入った
コンソメスープ。
私の晩ご飯これだけ。
なんかおかしい。
別に風邪引いたとかやないのに。
こんなん嫌がらせ以外の何でもない。
「…………鬼や。あんた鬼や」
「は?」
「私が玉ねぎ食べれないの知ってて、こんなっ…!」
「変態の次は鬼か。要らんねやったら今日の飯は抜きやで」
「っ!?」
ほんまに鬼や!
しゃーない…
この玉ねぎスープを飲むしか…
と、スプーンを持ち覚悟を決めてスープを掬う。
良く見たら
ご丁寧にみじん切りした
玉ねぎも入ってるし。
もう罰ゲームの域やん。
でも、飲まな
お腹空いて大変な事になる。
意を決して
玉ねぎ(スライス&みじん切り)と
ベーコンとスープを
勢い良く口の中へ…
「どうや?」
スプーンを咥えたまま
首を横に振った。