第1章 夏の思い出作り(赤)
キッと睨めば
余裕な笑みを浮かべる。
なんか悔しい。
その余裕はどこから来んのよ。
と、また睨む。
「まぁ…あと2日もあるしな」
「や、だから帰り…」
「アホか。何の為に3日も夜の予定空けたと思ってんねん」
「そんなの知りません。大体、今夜はお姉さんと過ごすんでしょ」
「断ったわ」
「なんでっ!?」
「乳デカい姉ちゃんよりも、色気ゼロのガキみたいなガードの固い誰かさんの方に興味持ってもうたからやん」
「………」
「せやから、帰るまでには俺の事好きやって言わせたる」
「なっ、」
「そういう事やから戻るぞ」
と、私の荷物を持ち
部屋へと向かう変態。
何なの、ほんと。
意味分かんない。
興味持ったとか…