第1章 夏の思い出作り(赤)
「…………変態っ!」
何なの、この人。
こんな変態の人が
海の家の店員さんしててえぇの!?
「冗談やん、冗談。怒るなって」
笑いながら、フランクフルトを食べ出す。
あ、この人笑ったら可愛いやん。
変態のくせに。
って、ちゃうちゃう。
顔を観察してる場合じゃない。
そろそろ戻らな。
さすがに長居し過ぎた。
「あの、お会計…」
お金払ってないのを思い出して財布を出す。
あ、かき氷も頼まな!
「あと、かき氷イチゴ下さい」
「まだ食うん?」
隣でフランクフルト食べたまま
目を大きくさせてびっくりしてる。