第1章 夏の思い出作り(赤)
「気付かんで良かったんに」
「なっ…」
「なんやったら、そのケチャップを舌先で舐め取ってくれてもえぇで?」
「嫌です!しません!」
「まぁ、なかなかなモン見れたからえぇけど」
ニヤニヤとした顔で
上体だけを私に近付けて来る。
「おかげで、ムラムラして来た」
「はっ?」
「ここ、あんま客来んし…」
チラッ、と私を見たら
右手を掴まれ…
「おっちゃんと、えぇ事しようや」
「なっ、」
「姉ちゃんも、ソノ気やから誘ってたんやろ?」
「違っ…」
「俺のも同じように咥えてや」
と、耳元近くで囁き
私の手を自分の下半身へ
持って行こうとする店員さんに
フランクフルトを咥えさせた。