第1章 夏の思い出作り(赤)
18時くらいかな。
ベッドの上の方に置かれてる
時計を見たら
針は18時30分を差していた。
今から電車に乗れば
21時過ぎぐらいに家へ着くかな。
上体を起こし
足をベッドから降ろして立ち上がれば
何となく体が怠くて重い。
それでも自分の荷物が置いてある玄関近くまで行く為に部屋のドアを開けた。
「起きたか」
キッチンでタバコを吸ってる変態が
こっちを見ていた。
思わずドアを閉め
背中を向けてもたれる。
「おい、開けろや」
ガチャガチャと
ドアノブが音を立てる。
びっくりして
ドアから離れたら
変態が中へと入って来た。
気まずくて
目線を下へ落とす。