第1章 夏の思い出作り(赤)
「生、下さぁーい」
店内へ戻れば
声からして
色気ムンムン綺麗なお姉さんが
カウンター席に座った。
接客に行こうとする私よりも
変態が我先にお姉さんの元へ
駆けつける。
「生っすね!おい、大倉!」
「はいはい」
調理場にある冷蔵庫へ向かう大倉さんと
すれ違い様に目が合う。
苦笑いのような
呆れたような
良く分からん表情をし
調理場へと入って行った。
目線を変態とお姉さんへ戻せば…
「あら、お兄さん男前ねぇ」
「いやいや、そんなそんな…」
「今夜、私と遊ばない?」
「夜っすか?いいっすよ」