第1章 夏の思い出作り(赤)
「ん、まぁまぁやな」
まぁまぁ、どころか
美味し過ぎて
焼きそば、全部食べちゃったんですけど。
おにぎりは2つとも食べられたから
残ってるフランクフルトは
何とか食べれそう。
ケチャップかけて
パクッと食らい付く。
そしたら、また見られていて…
「………はひか?(何か?)」
「めっちゃエロいな、それ」
と、指差したのは私の口。
正確には、フランクフルト。
ただ咥えてるだけやけど
エロいとは、どういう…
フランクフルト…
咥え…
「…………っ!!」
慌てて口から
フランクフルトを離した。
「気付いてもうたか」
チッ、と舌打ちをされる。
わ、わ、私ってば、男の人の前で
何ちゅーはしたない事を!!
いやっ、めっちゃ恥ずかしい、これ!!