第1章 夏の思い出作り(赤)
ジリジリ暑い太陽の下。
腕は掴まれたままで
何をする訳でもなく
ただ、お互いを見つめてる。
そろそろ休憩終わりやし
戻りたいんやけど。
ってか、変態が
ここに居るなら
お店は大倉さん1人。
戻らなあかんやろ
さすがに。
休憩行く時
そこそこお客さん居てたし
混んでたら大変やん。
「もう戻るんで離して貰えませんか」
「無理」
「は?」
「………行くで」
「え、ちょ、」
今度は手を握られ
私の荷物を持って歩き出す。
いやいやいや。
頭の次は耳やられたん?
私、戻る言うたんに
お店とは真逆の方へ
向ってるんやけども。
「ちょ、どこ行くんですか!お店あっち!」
「ついて来い」
「私、戻るんですけどっ!」
「店なら暇やから大丈夫や」
「いや、そういう問題じゃなくて…そ、それに水着のままで居るのは恥ずかしいんですけど…」