第1章 夏の思い出作り(赤)
ご機嫌取りに来たなら
それくらい言うてよね。
なんか昨日から
この変態に
いっぱいグサグサ
傷付けられてるんやけど。
「………………」
「………………」
見過ぎやろ。
そんなに見つめられたら
恥ずかしくなってまうやん。
なんやそのブヨブヨな腹は!
って言われる前に
パーカー着よ。
「そろそろ良いですか」
「……なんで赤ちゃうん?」
「は?」
「水着と下着は赤がえぇねんけど」
「そうですか」
変態の趣味とか
どうでも良いわ。
赤なんてどキツイ色は
絶対身に付けへんし。
パステル派やねん。
似合いもしないのは
分かってても
これだけは
譲られへんから。