第1章 夏の思い出作り(赤)
パーカーと腕で胸元を隠す。
景気付けにって…
何の景気や。
お店が儲かってへんなら
原因はあなた達やろ。
変態の知り合いも変態とか
勘弁して下さいよ。
「やっぱりあかんかったかぁー」
「当たり前です!何なんですかっ、景気付けって!」
「何やろねー。なぁ、ほんまにあかん?今やったらすばるくんも見てへんし」
「な…ちょ、大倉さん…」
近付いて来る大倉さんから逃げようと
後ろに下がれば、背中に壁が当たる。
絶対絶命のピーンチ!!
「………何しとんねん」
突然、声がして
振り向けば
無表情な渋谷さんが私達を見つめてた。
「何って、水着見せて貰ってただけ~。な、ちゃん」
「え、あ、はい」
「ふーん…」
「ほな、行っといで~!」
「は、はいっ!」
ファスナーを上げて
かき氷持ったら
渋谷さんの横を通り
裏口から外へ出た。
ふぅー…
危なかったぁ。
さっ。
食べて、泳ぐぞぉ~!
1人寂しく
夏をエンジョイしてやる!