第11章 傷付いた鳥
看護師は男とすれ違って部屋に入ってきた
『すみません。さっきの人の名前って知ってますか?』
「え?知らないんですか?有名な人ですよ!」
『あはは。忍には疎くて・・・ここで有名なんですか?』
「あの人ははたけカカシさんですよ。ほら、ここ国境じゃないですか?だから一時は警備でよく来てくれましてね・・・。他国との戦火から守ってくれたんですよ」
聞いてもないが、看護師は色々と教えてくれた
「はたけさんに助けてもらえて良かったですね」
そう言って私に薬を飲むよう促した
そうか。私に色々教えてくれたのは、私があの男に助けられたからか
手当をする位なら味方・・・とでも思ってるんだろうね
「ほんとに。感謝しきれないですね。」
ニコッと笑みを浮かべてベッドに横になった
既に包帯は巻き終えているから看護師は安静にするように注意をして出ていった
背中の痛みはまだ酷い
今すぐ出ていこうと思っても、あの男がどこにいるか知らないし、追いかけっこが始まったら負けるだろうし・・・
薬の苦さを口の中に残しながら、眠気に襲われた
これからどうしようか・・・
そんなことを思ってまもなく意識が途切れた