第11章 傷付いた鳥
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だれ?
まどろむ意識をしっかり起こしながら目を開ける
『ぜ・・・つ・・・?』
真っ白の体が目に入った
懐かしい顔だ
白ゼツ「あ。起きた?久しぶりだね〜、チヒロ」
どうやら私はゼツの胞子の術で回復しているらしい
『おっそい』
傷の方を見れば体の周りにゼツの白い体が引っ付いている
白ゼツ「思いっきりやられたねー。油断してたの?」
なんてバカにしてくる
それに対して言い返すことも出来ずジトっと睨むことしかできない
『貴女こそいつもより遅いじゃない。怠けてたの?』
ちょっとした反抗心から口答えしてみた
白ゼツ「可愛くないなぁ〜。そもそも君が崖下なんか堕ちるからいけないんでしょ。はたけカカシも来ちゃ手が出せないよ」
そりゃそうか・・・なんて思いながら窓から外を見た
月のない夜は真っ暗で、自分の未来を表している様で目を閉じた
ガタガタ
振り返ると包帯を巻いてくれた看護師さんが腰を抜かしている
ビックリするだろうなぁ。体から白いのが生えてたら・・・
しかもゼツもいるし・・・
そろそろ出ていくか
よいしょっと立ち上がってから体の具合を確認した(ゼツの胞子もその時ボトボトと落ちた)
『体はもう大丈夫そうだわ・・・お姉さん!』
看護師さんに顔を向けて笑顔で言った
『包帯巻いていくれてありがとう。じゃあね』
窓から暗い世界に飛び込んで、一瞬通り過ぎた不安を忘れる様に走った