第11章 傷付いた鳥
傷を洗ってる最中、一瞬だけ目を覚ました女の子
まだまだこれから楽しいことが待ってるだろうに、背中にこんな大きな傷を作って・・・
すぐにまた気を失ったこの子は失う瞬間に“オビト”と呟いた
古い友の名に顔をもう1度見るが、知っている顔ではなさそうだ
よくよく年の差を考えればそれもそのはずだしね・・・
変な考えに苦笑し、もう1度状況を考えてみる
崖から転がり落ちたところをオレが助けた若い女性
肩から腰辺りまで切られているがまだ浅かったのが幸運だね
男ものの服を着ているし、ただの町娘では無さそうだ
傷や服の傷み具合から見ても、数人と争ってそうだ(そのうち1人であろう男も確認したし・・・)
う〜ん、この子はどういう子なんだろうねぇ。
額当てもないからどこかの忍か・・・または犯罪者か・・・
後者はあんまり考えたくないんだけど・・・
なんて考えながらも止血を終えた
医療班でもないオレからしたら上出来だと思う
まぁ、早く医者に見せなきゃダメなやつだけどね
ここは木の葉から遠い
早く帰りたかったが、体力も考えて難しいだろう
ケガ人の傷が当たらないように背負い、後輩が待ってるだろう村に向かおうか