第10章 鳥の本気
ちょっとした油断だった
ひと仕事終えて息を吐き出すようなもの
そこを突かれたのだ
グシャッ
ゆっくり頭を回すと今にも倒れそうな男と赤い刀
そして痛み
歯を食いしばって刀を強く握る
『ああああああぁぁぁ』
声をあげて痛みをかき消すようにした
グシャッ
「ぐはっ・・・ぁぁ」
そして思いっきり刺した
奥深くまで
『はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・』
寒い・・・
手に力を込めた
それすらの感覚が鈍っている
『ふぅ・・・ゔぅぅぅらぁぁぁ』
男から刀を引き抜いた
と思っていた
ついには手から力が抜けたらしい
中途半端に刺さったまま私は後ろに倒れた
だが後ろは崖
そのまま背中から転げ落ち、背中からのあまりの痛みに気を失ってしまった