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今 夜 か ら は 。

第8章 好きなように。


バッグの中から
けたたましい音が鳴り出した。

多分…というか
着信相手は信ちゃんしか居ない。

早く出なきゃ…
















 「離して欲しいんですけど、」

 「……昨日、駅で一緒に居った男か?」

 「え…?」

 「今、掛けて来とる相手」

 「そ、そうですけど…」



返事してみるも
腕から手は離れない。

ってか、見られてたんだ。














 「じゃあ、出たらあかん」

 「なんでっ…」

 「土曜日、自分が何言うたか覚えとる?」

 「…………何がですか」




これじゃあ、シラを切ってるみたい。
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