第7章 どこまでも主役になれない。
例え、その言葉が
気紛れから来るものだったとしても…
例え、愚かだと指を差され
笑われようとも…
大きいその瞳が
私を映してくれるのなら
あなたの心を見えない鎖で繋ぐ
誰かの代わりにしてくれても構わない。
「…帰らないです」
「俺と居ったら何されるか分からへんで。それでもえぇの?」
覗き込んで来た顔を見つめて
1回だけ小さく頷く。
今から口にする事を
信ちゃんに聞かれたら
怒るんだろうな…
もっと自分を大事にしろって。
でもね、こんなチャンス
もう無い気がする。
私だって
それなりの経験をしてみたい…
「渋谷さんになら何されても良いです…」
「キスとか…それ以上の事もする」
「構いません、」
「ほんまにえぇねんな?断るなら今の内やで」
こうやって聞き返してくれるのは
きっと渋谷さんなりの優しさ。