第7章 どこまでも主役になれない。
「何言うてんねん」
「絶対そうですって!運命の相手とフェロモンって関係あるみたいですし」
「どう関係あんねん」
「運命の相手のフェロモンだと惹きつけられるくらい、いい匂いに感じるそうですよ」
「ふーん…そうなんや。つか、お前の口からフェロモンって言葉を聞くとは思わんかったわ」
「僕、意外とフェロモンキャラやで。せやから、ちゃんの運命の相手はすばるくんなんちゃう?」
と、嬉しそうに
人差し指立ててる丸山さん。
そんな丸山さんに
軽くチョップをする渋谷さん。
「変な事言うなって言うてるやろ。ごめんな、ちゃん」
「い、いえ…」
「ほーれ見てみ。気使ってもうとるやん。こんなおっさんを運命の相手にされたかて困るやろが」
そう言ってエンジンをかけ出した。
やっぱり"いつも"と一緒なんだ。
今回も幸せな結末なんか来そうに無いや…