第1章 秋の終わりは始まりの合図。
「ここです」
「あっ、ほんまや!前に1回だけ来た事あったんで迷わんと来れる思ってたんですけどねぇ〜…」
「おめでとうございます、辿り着けて」
「はいっ、お姉さんのおかげです!」
ニコーッと満面の笑みをされ
またもやつられて笑顔になる。
笑顔の連鎖は素敵な事だ。
「ほんま助かりました、ありがとうございます!」
「いえいえ…あ、じゃあ、先行きますね」
「はいっ」
お互いに会釈をして
エレベーター前へと向かう。
開く為のボタンを押せば
表示されてる数字が
下がり始めた。
最上階の人が使ったみたいで
8階建てだから少し待つ事に。