第6章 用意された舞台。
「重っ…」
薬局行ったら
台所洗剤やらお菓子やらが
色々安売りしてて…
ついつい買い込んでしまった。
両手いっぱいの荷物。
いくら何でも買い過ぎたな、流石に。
エレベーター着くまでに腕がもげそう。
あ、郵便受け行かなきゃ…
「………………」
後でいいや。
まずは、この荷物を
部屋へ持ってくのが
優先でしょう。
エレベーター前に着き
ボタンを押そうとして
とんでもない事に気付く。
押せない。
ボタンが押せません。
すごくピンチ。
肘で押すにも
荷物が重過ぎて
腕が上がらない。
それならば仕方ない…
どっちかの荷物降ろして
ボタンを押そう。