第5章 返事の続きは夢の後で。
『次はー…』
特徴的な声のアナウンスが
次の到着駅を告げる電車内。
タクシーで帰るつもりやってんけど
駅前のが捕まりやすいやろ、と
来て見れば、もう人だらけで。
タクシー待ちしてたら
目を離した隙に
ちゃんが
改札へ入ってもうてん。
せやから、やむを得ず電車で帰る事に。
そんな彼女は、今…
「……………ふへへっ………」
俺の左肩に頭を預け
変な笑いをして寝てる。
全然、警戒されてへんな俺。
嬉しいのは嬉しいけど
それは裏を返せば意識されてへん
…とかは無いはず。
それは自負出来る。
今日、色々と確信したから。