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【ブラコン×テニプリ】Treasure

第2章 02.マネージャー


理「なんだって?」
『い、いえ、なんでもありません。』
理「よろしい。」

理恵ってたまに無駄に怖くなるんだよね…。
でもなんだー。2人は従兄妹同士なのかー。
妙に納得したような…してないような?

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跡「着いたぜ」
『あれ?私住所言ったっけ?』
理「あ、私私!」

ああ、そうか。理恵は何度かウチに来た事あったんだっけ。
私が納得していると、運転手さんがドアを開けてくれた。

『あ、どうも。』
理「凌香、また明日ね!」
跡「遅刻すんなよ」
『しませんよー。今日だって早いくらいだったでしょ』
跡「ああ、そうだったな。…これ。」
『ん?』

跡部が差し出したのは、鍵だった。どこのだ?

跡「部室の鍵だ。失くすなよ。」
『ああ、なるほど。ありがとー」

私はニヤニヤしている理恵に疑問を持ちながら、それを受け取った。

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理「跡部、あの子のこと認めたんだー」
跡「あーん?なぜそうなる。」

朝日奈を家まで送り、隣に座ってる理恵が嬉しそうにそういった。

理「部室の鍵。渡してたでしょ」
跡「それが何だってんだ」
理「あんた、信用してないと鍵なんて渡さないじゃない。部員の中でも持ってない人いるのに」
跡「……」

実際、理恵の言う通りで、俺は信用してないヤツに部室の鍵なんて大切なモンは渡さねぇ。
部室の鍵を持ってるのは、レギュラーと一部の準レギュラー、そしてマネージャーの理恵だけだ。

理「それってようは、凌香の事を認めてるってことだよね?」
跡「……まぁな。あいつは信用できると思ったから渡しただけだ。俺の目に狂いはねぇからな。」
理「ふふ、嬉しいなー。跡部があの子の事認めてくれるのは。」

理恵は嬉しそうにそう呟きながらも、どこか寂しそうな表情をしていた。

理「あ、着いた着いた!跡部ありがと!」

車が止まり、運転手がドアを開ける。
理恵は手慣れたように車から降り、俺に手を振る。

跡「ああ、また明日な」

そんな理恵にそう返せば、理恵は俺に手を振って家の中に入っていく。

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