第7章 07.休日
椿「で?凌香、これはどーいうことなの?」
『ええーっと…』
私は何故かかな兄とつば兄の間に座らされていた。
岳人達はわたに誘われてゲームをしている。
『どうもこうも…お姉ちゃんと出掛けたところにあの三人が…「そうじゃなくて!」…え?』
要「つばちゃんは、なんで凌香が"男子"テニス部のマネージャーってことを黙ってたの?ってことだと思うよ」
椿「そーそー!」
『え?言わなかったっけ?』
椿「聞いてない!」
要「聞いてたら、マネージャーなんてさせないよ」
『えー?なんで?』
かな兄とつば兄の言ってる意味がわからない。
梓「僕達は凌香がマネージャーとして入った部活は、"女子"テニス部のマネージャーだと思ってたんだよ。」
『へ?…そうだったの?』
風「だから、あんた達にしてはあっさりマネージャーを勧めたワケか。…ただのバカじゃん。」
椿「なんだとー!?」
つば兄が風斗を締め上げる。
なるほど、そーいうことか…。
『もしかしてみんな私が"女子"テニス部のマネージャーだと思ってたの?』
私が言うと、風斗以外が頷いた。
『でも、もう遅いよ?私"男子"テニス部のマネージャー好きだもん』
椿「でも…!」
芥「凌香はもう俺たちテニス部の一員だもん!もう辞めさせないよ!」
いつの間にかソファー越しにジローちゃんに背後から抱きしめられた。
『ジローちゃん。大丈夫だよ、私辞めないよ』
向「つーか、多分凌香居なかったら、理恵が発狂すると思う。」
宍「たしかに。」
いつの間にか岳人と亮もジローちゃんの後ろに立っていた。
どうやら、侑兄とお姉ちゃんとすば兄と交換したみたいだった。
椿「つーか、俺の凌香に抱きつくなよなー」
梓「俺の、じゃないでしょ。椿?」
つば兄が私とジローちゃんを引き離そうとするが、思いのほか、ジローちゃんの力が強く、引き離せないようだった。
要「まぁ…もう仕方ないよね。」
『かな兄認めてくれたの?』
要「うん。すっごい心配だけど。」
かな兄が私の頭をぽんぽん撫でる。