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【ブラコン×テニプリ】Treasure

第7章 07.休日


お姉ちゃんに髪の毛をアレンジしてもらい、ついでに軽くメイクもしてくれた。
私でもここまで変わるんだ!
私は感動して、お姉ちゃんにお礼を言う。

『お姉ちゃん、ありがとー!!』
絵「どういたしまして。すごく可愛いよ」

お姉ちゃんは道具を片付けながら、にっこり微笑む。
もう、もう…!

『お姉ちゃん大好きー!』
絵「え?わわっ…!」

私は思わずお姉ちゃんに飛びつくようにして抱き着いた。
お姉ちゃんは私を支えられず、尻餅をついてしまった。
私は慌てて離れて、お姉ちゃんに手を差し伸べる。

『ご、ごめん、お姉ちゃん』
絵「う、ううん。そんなに喜んでくれて嬉しい。」

お姉ちゃんは私の手を掴んで立ち上がる。

絵「折角だから、誰かに見てもらいたいね」
『うん!リビング行こ?』
ジュ「私が見てるぞ!」
『え、え…?』

何処からか声が聞こえたような…。
でも、私の目の前には、お姉ちゃんのペットのリスしか居ない。
え、リス…?
私は思わずそのリスを凝視してしまった。

ジュ「私はジュリだ!」
『ジュリ…?』
絵「えっ?」
『え?」

お姉ちゃんの方を見ると、驚いた表情をしていた。

ジュ「お前、私の言葉解るか?」
『え、え?言葉…リスの?』
絵「凌香ちゃん…ジュリの言葉、解るの?」

ちょっと待って。私…変だよね?
混乱した頭を抑えながらジュリを見る。

『…な、なんか話してみてくれない?』
ジュ「いいぞ!そうだなー…」

お姉ちゃんが不安そうにこちらを見ていた。

ジュ「私の名前はジュリだ。ちぃが小さい時から一緒にいる。」
『わ、私はジュリだ。ちぃが小さい時から一緒に、いる…?』
絵「す、凄い!合ってる!凌香ちゃん、ジュリの言葉解るんだね!」

お姉ちゃんは嬉しそうに微笑む。
ジュリもなんだか嬉しそうだ。

『え、お姉ちゃんも解るの?…って、ちぃって誰?』
ジュ「ちぃは絵麻の事だ!昔からそう呼んでいてな」
『そ、そうなんだ…』
ジュ「ルイも私の言葉が分かるみたいだから、もしかしてお前も解るんじゃないかと思ってな。」
『あ、そうなんだ。琉生兄も解るんだ…』

なんかちょっと、安心。

絵「凌香ちゃん、そろそろ行こうか?」
『え?あ!うん、そうだね!』
ジュ「ああ、行ってこい。」

ジュリはそう言って私とお姉ちゃんを送り出した。

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