第6章 ０６．球技大会

『？』
要「え、もしかして無意識？」
『何が？』
棗「お前、時間いいのか？」
『あ！やばい！行ってくるね！』

なつ兄の言葉で私は慌てて体育館へ向かった。

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開会式を終え、私たちB組は1試合目から出番なので、コートへ向かった。
ちなみに、全ての種目がトーナメント戦で行われる。
だから、負けたら終わりなのだ。

既に隣のコートの男子バスケはゲームが始まってるみたい。
風斗が頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃ！

『みんな、集まって！』

私たちは円陣を組んで、再度団結をする。

『打ち上げは担任のポケットマネーでカラオケだ！』
「「「おおおーーー！！」」」
担「おいっ、勝手に決めんな！」
『絶対優勝するよ！』
「「「おーーー！！」」」

そして振り返って、相手を見据える。
それなりに気合いはあるみたいだけど…絶対負けない！

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1回戦目は圧倒的な点差で私たちB組が勝利した。
私たちのクラスの他の種目も1試合目は勝ったみたい。

理「凌香！」
『理恵！調子いいみたいだね』
凌「そっちこそ！」
『まぁね！』

理恵を見つけて、私は駆け寄る。

理「そういえば、凌香のお兄さんたち来てたね」
『そうなんだよー。聞いてなかったからびっくり』

そう言いながら、私が観客席に視線を向けるとみんな気づいたのか手を振ってくれる。
ってあれ？つば兄とあず兄が増えてる。

風「ねぇ、なんであいつら来てんの？」
『風斗！んー、なんでかなー？』
風「まぁ、大方あんたを見に来たんだろうけど」
『ん？なに？』
風「別に。それより次出番じゃないの？」
『あっ、行ってくるね！』

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ただいま二回戦目。
なんだかD組の様子が可笑しい。

「あんた、テニス部のマネージャーさっさと辞めなさいよ」
『何でそんなことあなたに言われないといけないの？』

D組には跡…じゃなくて、景吾と亮、岳人がいる。
何故か全員バスケを希望して、彼らも性格上、負けず嫌いなので、相当特訓をしたみたい。
それでも、女子の方はB組の方が有利で、どんどん点を取って行っている。
それが気に入らないのか、D組女子の子たちはさっきから訳のわからないことを私やチームメイトに吐き散らしていた。