第6章 06.球技大会
芥「あーっ、凌香が宍戸に見惚れてる!」
宍「なっ!?」
『はっ?ジローちゃん、いきなり何?」
日「確かに今、朝日奈先輩、宍戸先輩を見つめてましたよね。」
理「え、もしかして凌香、宍戸のこと…?」
『ち、違うよ!何言ってんのさ!』
宍「そ、そうだそうだ!勝手なこと言ってんなよ!」
顔を真っ赤にして抵抗する私と宍戸。
確かに宍戸格好いいけど…正直、部内の中で一番好み…じゃなくて!
跡「でも確かに見つめてたじゃねぇか」
『跡部まで…』
跡「そー言うんじゃないなら、なんで見つめてたんだよ」
『……。いや、宍戸ってうちの兄に似てるなーって思ってさ』
理「ああ…!昴さん?」
『そうそう。外見っていうか、中身がちょっと似てるなーって思って見てたの。』
宍「な、なんだ…そういうことかよ…」
『宍戸?』
宍「なんでもねぇよっ!』
宍戸はそういうと、シャワー室へ入ってしまった。
理「罪な女ね、凌香」
『……?』
理恵の言葉に首を傾げるしかなかった。
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そして夕食時。
『そうだ、すば兄~』
昴「ん?何だ?」
『私、球技大会でバスケすることになったんだけどさー。いろいろ教えてくれない?』
昴「は?俺がか?」
『バスケといったらすば兄でしょ!』
昴「そ、そうか…」
『で、どうかな?もちろん、時間があるときだけでいいんだけど…』
昴「俺でいいんなら、いくらでも教えてやるぜ」
なんて男前なことを言ってくれるすば兄に少しトキメキを覚えた。
昴「ちなみにその球技大会はいつなんだ?」
『再来週の金曜日ー!』
昴「そうか…。分かった」
お願いしまーすっとつば兄に言えば私は残ってるご飯を食べた。
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