第5章 05.新しい家族
『あれ?お姉ちゃん?』
絵「あ、凌香ちゃん」
『これからお風呂?具合大丈夫?』
お姉ちゃんの話を聞くと熱は下がったらしく、お風呂に入ろうとしてるみたい。
私もリビングに用があるので、お姉ちゃんと一緒にエレベーターに乗り込む。
絵「そうだ。お粥ありがとね。すごく美味しかったよ。」
『それはよかった!』
絵「凌香ちゃんは料理上手なんだね。」
『えへへ、ありがと♪最初はすごい下手だったんだけど、京兄に特訓してもらったんだ!』
絵「そうなんだ!私も教えてもらえるかな?」
『教えてくれると思うよ!ただ、京兄すんっごい厳しいから、気を付けてね!』
絵「そ、そうなんだ。気をつけるよ」
なんてお姉ちゃんと話してるとエレベーターのドアが開いた。
お姉ちゃんにお風呂の場所を案内する。
『あ、すば兄』
タオルで大事なところを隠してはいるが、ほとんど全裸なすば兄。
ここの兄弟とテニス部で慣れてしまって、もう何とも思わない。
しっかし、相変わらずすば兄はいい身体してんな…。
絵「えっ、あ…ご、ごめんなさい!」
『ん?どうしたの、お姉ちゃん?』
絵「どうしたのって、凌香ちゃん…」
ああ…そうか。お姉ちゃん男の身体に免疫ないのか…
って、これは何か語弊があるな。
昴「わ、わりぃ!」
すば兄も新鮮なお姉ちゃんの態度につられて照れてるし。
…なんか面白いな。
気付いたらお姉ちゃんはリビングのロフトの方にいた。
そして固まっている。どうしたんだろ…?
『お姉ちゃん?どうした…』
どうしたの?と聞く前に状況が分かった。
お姉ちゃんの視線の先には、つば兄とあず兄の姿が。
どうやら、台本の読み合わせをしているみたい。
昴「どうしたんだ?」
『しっ!なんか面白いことになりそう…』
昴「お前、悪い顔になってんぞ」
すば兄と話していると、つば兄とあず兄がロフトへ登ってきて、お姉ちゃんとなんか話している。
私もお姉ちゃんの隣へ行く。
絵「わ、私応援します!だって、家族なんですから…!」
椿「あー、なるほどね…そう、俺梓が好きで…いま告ったところなんだ」
これは面白そう!