第7章 【バレンタイン編】
にゃ~んか・・・ねぇ?
璃音のかーちゃんも玲音を連れて、買い物に行ってるし?
きっとまだしばらくは帰ってこないはずだし?
オレってば、ほら、タカンナオトシゴロだし?
璃音の肩に手を回しそっと引き寄せる。
「え・・・英二・・・先輩?」
戸惑ってオレの名前を呼ぶ璃音の唇に自分のそれを重ねる。
今度はしっかりと、チョコの甘さを堪能するように___
唇の次は頬へ・・・耳へ・・・そして首筋へ・・・
次々に唇を落としていくと、チョコとは違う、彼女の甘い香りが鼻をくすぐり、もう、冷静ではいられなくて・・・
「せ、せんぱ・・い・・・ちょ・・・お母さん、帰ってきたら・・・」
「ごめん、とまんにゃい・・・」
必死にオレの身体を押し戻し、抵抗を見せる璃音に構わずに、そのまま強く引き寄せ身動き出来ないようにする。
オレは悪くないかんな?
すんげー可愛い璃音が悪いんだかんな?
身体を強ばらせる璃音の唇にもう一度キスをして、それから、セーラー服の裾から手を滑り込ませると、璃音は身体をビクッと震わせ、口から甘い吐息を漏す・・・
そんな彼女のすべてが愛しくて何度も何度も唇を重ねあわせる。
そしてそのまま、欲望のままにその身体を押し倒そうと腕に力を入れたその瞬間___
「りおん~!、ただいまぁ~!」
バンッ!と勢いよくドアが開いたと思ったら、玲音が部屋に飛び込んできたものだから、オレはそのままひとりで倒れこんだのだった・・・