• テキストサイズ

【テニプリ】キミの輝きオレの陽だまり

第6章 【ライバル編】




「うわっ!」


えーじの叫び声・・・
飛びかかってくる犬・・・


ビクン、そう身体が震えると同時にギュッと目を閉じる。


「あはは、分かった、分かったって!、なんだよ、おまえ、怒ってたんじゃなかったのかよ?」


噛まれる、そんな予想とは裏腹に、聞こえてきたのはえーじの笑い声・・・
恐る恐る目を開けると、大きな犬はもう怒っていなくて、嬉しそうにえーじを舐めながらしっぽを振っていた。


「すみませーん、大丈夫ですかー?」
「あ、飼い主さーん?、もう危機一髪ーって感じー?、これからはちゃんと気をつけてよー?」


大きな犬が飼い主のところに走っていく様子を、呆然としながら眺める。
もう大丈夫だぞ、そう二ィっと笑うえーじ・・・


う、うわぁぁぁぁぁーーーーん!!


おれはえーじにしがみついて泣きじゃくった。
ごめんなさい!、勝手に帰ってきてごめんなさい!
えーじが来てくれて、本当によかった・・・












目が覚めると、見慣れた天井・・・壁・・・ベッド・・・
あ・・・ここ、おれの部屋だ・・・


大きな犬に追いかけられて、噛まれそうになって・・・
えーじの名前を叫んだら、えーじが来てくれたんだ・・・


それで・・・安心して・・・寝ちゃったんだ・・・
えーじにおんぶされて帰ってきたのをなんとなく覚えている・・・


窓の外はもう真っ暗だった。
どのくらい眠っていたのかな・・・?
部屋を出てリビングに向かう。
リビングのソファーにはおとーさんとえーじが座っていた。

/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp