• テキストサイズ

【テニプリ】キミの輝きオレの陽だまり

第6章 【ライバル編】




おれは、そこらへんにいる5歳児とは違うから、公園からでも1人でおうちに帰れるもんね。
この公園はよくりおんと一緒に遊びに来てるんだ。
あの交差点をわたって、コンビニの先を右に曲がって・・・
ほ~ら、完璧だよ。


あの赤い屋根のおうちを曲がったら、後はまっすぐ進むだけ!
はやくりおんに会いたい!
そう思いながら勢いよく路地を曲がったところで、おれは凍りついた。
そこには凄く大きな犬がいて、おれを睨んでいたんだ。


こ、怖くなんか・・・ないもんね・・・
大きくたって・・・たかが犬じゃん?
そ、そんな・・・ウーウーうなったって・・・
全然・・・怖くないもんね・・・


「ウーーーーー、ワンワン!ワンワンワンワン!!!」


う、うわーーーーー!!!
た、助けてぇぇぇぇぇ!!!!


おれは無我夢中で逃げた。
逃げたのに、なんでこの犬、追いかけて来るんだよーーー!!
逃げても逃げても、吠えながら追いかけてくる。


「た、助けて!りおん!!おとーさん!おかーさん!」


走りながら家族に助けを求めた。
なのに誰も助けには来てくれなくて・・・


泣きながら、必死に走って逃げ続けた。

/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp