第2章 【意識編】
「ん~?本当か、菊丸。」
「はい・・・なんか、頭が痛くて・・・」
なんて白々しいお芝居をしてみる。
(英二!そこ、おなかだよ・・・)
うわっ!えっと、えっと・・・
「腹もちょっと・・・弁当がやばかったのかにゃ~?」
「ん~~~~~?まぁいい、保健室で休んできなさい。」
ほいほいっとね!
あんがとね、そっと不二に礼を言い、保健室へとレッツゴー!
保険の先生もいないし、いいや、勝手にベッドで寝ちゃえ。
お昼寝ターーイム!ってね。
保健室のベッドって、家のとは違ってな〜んか気持ちいいんだよね。
どこかのクラスの授業の声や、グラウンドから聞こえる体育の授業の雑音が、だんだん遠くなる・・・
寝不足を春の陽気が手伝って、オレはすぐに眠ってしまった・・・