第3章 【告白編】
「あっ!」
「ど、どうしたんですか、先輩・・・?」
突然大声を出したオレに、璃音ちゃんがビックリする。
「・・・失敗したにゃ~!」
「え?」
「だって・・・せっかくの告白した時の顔、おんぶのせいで見れなかったじゃん?」
「あ・・・」
「こういうことは絶対男のオレから言う!って決めてて、せっかく璃音ちゃんの告白とめたってのに、さ。」
「そ、そうだったんです・・・か・・・」
そうそう、それに・・・と続ける。
「初めてキスしてくれたときの顔も見逃したし?」
「え・・・キ・・ス??・・・・・・・・えぇ!!??」
「あん時の顔・・・見たかったにゃ~!」
「・・・・・お、起きてたん・・・ですか・・・?」
「ん、ま~ね~・・・って、イテテッ!」
にぃ~っと笑うオレの背中を、璃音がバカバカバカ!と叩く。
あぁ・・・なんて可愛いんだろう・・・
こんな可愛い子がオレの彼女だなんて・・・
「でも、ま、いっか。」
暴れるのを辞めて、え?と聞き返す彼女の方を振り向いて言う。
「そう言う顔、これから、いくらでも見られるもんにゃ?」
そういってニッと笑うと、璃音ちゃんは真っ赤な顔になって、熱・・・もっと上がりそう・・・そう俯いた。
あぁ、きっとあの時もこんな顔してたんだろうな・・・
真っ赤になって走っていったんだろうな・・・
これから・・・色々知っていこう。
笑い顔も泣き顔も怒った顔も困った顔も・・・
オレだけに向けられる
キミのすべてを____