第3章 【告白編】
本当に熱い・・・
朝からずっと我慢していたんだろう・・・
凄く辛かったよな・・・
なのに、オレってば、全然気が付かなくて・・・1人ではしゃぎまわって・・・
ほんと、何やってんだよ・・・
「・・・先輩・・・怒ってますか・・・?」
長い沈黙の後、璃音ちゃんが口を開いた・・・
「・・・ま、ね。」
「・・・ごめんなさい・・・」
「・・・オレ、に。」
「・・・え?」
「気が付かなかった自分に怒ってる・・・」
「・・・・・・・」
「1人ではしゃいで、無理させて・・・ゴメン。」
「先輩・・・」
少し・・・気持ちが落ち付いてきた・・・
「ねぇ・・・オレってそんなに頼りない?」
「・・・え?」
「そりゃ、手塚みたいにしっかりしてないし、大石みたいに気が利かないけど・・・」
「・・・・・」
「不二みたいに天才じゃないし、乾みたいに分析力もないし、タカサンや桃のように力もない・・・」
「・・・・・」
「海堂みたいに根性も無いし、オチビみたいに生意気じゃないけど・・・」
「・・・・・」
「辛い時は辛いって言ってよ・・・もっと頼ってよ・・・」
大好きな璃音ちゃんに頼りにされないのは・・・辛いよ、そうしっかりと続けた・・・
次の瞬間、首にしっかりと回された腕・・・
嬉しい、そう呟かれた声・・・
彼女の息遣いが首元にかかりくすぐったい・・・
2人の鼓動が重なるのを感じる・・・
あぁ・・・やっぱり・・・想いは同じだったんだな・・・