第3章 【告白編】
「んじゃ次は・・・あれあれ!」
「えぇ!?先輩・・・また絶叫系ですか?」
「だって楽しいじゃん?あの、ひゅんって感じ!!風をきって走るのも気持ちいいし!」
「ふふ・・・先輩らしいです・・・」
久々の遊園地。
特に今日は大好きなあの娘と一緒。
バッチリきめるっていったって、楽しまなきゃ損だよね!
「さ!どんどん行っくよ~ん!」
絶叫系は殆ど制覇し、トランポリンでオレのアクロバティックなジャンプを披露。
ゲームコーナーで楽しんで、ヒーローショーではちびっ子に負けないくらい盛り上がる。
「先輩・・・ちょっと・・・休みましょう?」
次は何にしようか・・・とはしゃぐオレに彼女が言った。
「・・・ありゃ、疲れちった?」
「はい・・・少し。」
「そうだよねぇ・・・、んじゃ、次、アレはどう?」
そう言ってオレは、遊園地の1番奥の観覧車を指差す。
「アレなら、一周している間に充電完了!ってね?」
そう言ってウインクすると、彼女はまた、ふふっと可愛い笑顔で「はい」と答えた。
んじゃ、早く早く!と、彼女の手を引っ張った。
・・・一瞬、アレって思った。
その次の瞬間、彼女の身体がよろめいたかと思うと、オレにもたれかかっていた・・・
「ごめんなさい・・・ちょっと・・・ビックリして・・・。」
慌てて彼女はオレから離れて、笑顔でそう言ったけど・・・
ビックリだって・・・?
そんなの・・・嘘だ!
黙って彼女の額に手をあてる・・・
彼女の身体は・・・熱かった・・・