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刀剣乱舞 盤上のクロッカス

第6章 pursuit



「宝条様! ああ戦闘服にまで袖を通して! 貴方は審神者なのです、刀剣達に守られているだけでよい存在なのですよ。貴方が死んだら、元も子もない。貴方の霊力で形を保っている刀剣達も、貴方を失えば消えてしまうというのに貴方ときたら! 本当にでたらめな人だ」

「こんのすけ、ゲートの準備は?」

「座標固定完了ですよ! 通った先は、しっかりと彼らを目の前に捉えることが出来るでしょう」

「そうか。なら行くか」

「主さん! 僕も連れて行って下さい!!」


 理仁が振り返れば、刀を握り締めたまま強い決意に満ちた瞳を向けている堀川が堂々と立っていた。理仁は堀川へと向き直ると、冷たく言い渡した。


「駄目だ、お前は和泉守の希望で留守番になっているんだ。ここにいろ」

「主さんも戦場に出るのに、僕一人だけ安全なところに身を置いておくなんて、出来ません! 僕だって立派な刀剣です。どうか、一緒に戦わせて下さい!」

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