第1章 【暁のヨナ】雨音ジェラシー ▶︎ジェハ
『はぁ・・・ん・・・ちょっと・ジェハっ・・・・やめなさ、い!』
「ねぇ、ちゃん。ハクは君にこんな事する?」
『し、しないわ!』
「ふーん。・・・ほら。暖かくなってきたよ。・・・ちゅ・・ちゅ」
彼女の瞳に熱い眼差しを送れば、
彼女は体を震わせながらも僕の瞳から目を離さないでいた。
彼女の体ごと床に優しく押し倒す。
雨に濡れが紅の髪を撫でると少しビクッとして、
僕を退かそうとする手に力が入る。
『ジェハ、なにを、するの・・・・?』
「僕の手も、温めてほしいな」
そう言って彼女の前に自分の右手を差し出すと、
小さな両手で僕の掌を優しく包んでくれる。
『ジェハ、寒かっ ん、んっ!!!!!』
彼女が口を開いた瞬間、
僕は彼女の小さな口に自分の指を押し込めた。
『ふ・・・ん・・ふ!・・・』
「ちゃん、暖かい・・・・」
彼女の舌を指でなぞると、体をよじらせて、
涙目で僕を見つめる。
口内を指で弄びながら、耳元で名前を呼ぶ。
「ちゃん・・・かわいいよ・・・もっと温めてくれるかい?」
『んー!・・ふぅ・・ふ・・・ん・ふぅ!』