第3章 【暁のヨナ】蜂蜜の誘惑▶︎ハク
『ハク、、、私にも、お前が必要よ、、、でも、、、、、こんな、、、』
「俺の願い、、、叶えてくださいよ、、、、お望み通りずっと側であんたを守りますから、、、」
岩壁に、彼女の両腕をおさえつける。
こんな一方的なの、間違っているのはわかっている。
スウォンが敵となった今、俺はどこかで安心していたのかもしれない。姫さんには俺が必要だって、自分でも分かっている。そんな姫さんの気持ちを利用する俺は、心底最低な男だと、自分で自分を殺したくなる。
でもよ、この距離は自分で動かねぇと埋まらねぇんだろ、タレ目。
白い首筋に蜂蜜を塗ってやるといやらしくてらてらと光って、雫が胸元へとこぼれ落ちていく。喉元を舌でなぞると姫さんの呼吸が熱く、聞こえてくる。
『、、、、はぁ、、はぁ、、、、ん、、、、』
「姫さん、、、、目がとろけてますよ。」
『ちが、、、、やめ、て、、、、、、』
「何がちがうんだか、、俺には気持ち良さそうに見えますけど?」
『ハクのいじわる、、、っ、、、バカ、、、、』
「誰がバカだ、こら。」
首筋から胸元に移動するように、なんども、甘いキスを落とす。
服を少しはだけさせると、白い肌が覗く。
首筋から、鎖骨をなぞる。
小さな胸の膨らみが服の向こうに見える。
優しく、手で触れるとお世辞にも大きいとは言えないけど、ふにゅ、、と柔らかい感触がする。
『や、、、んっ、、、、!』
「お姫様、俺だけのものになってください、、、、」
そういって俺は、初めて彼女の唇に自分の唇を合わせた。
「、、、、ずっと、好きだった。ずっと前から。」
end.