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薄桜鬼~最愛~

第8章 君の声


僕が目を覚ますと、そこにお膳を持った有希ちゃんが居た。

「どうして…君が此処に居るの?」

そう声を掛けると、有希ちゃんは驚いた様子で振り向く。

「ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」

「だから…此処に居るのは、何で?」

僕の刺のある言い種に、有希ちゃんは悲しそうに黙り込む。

悲しませるつもりなんて全然無いのに、こんな事しか言えない僕は最低だ。

本音を言えば、有希ちゃんの顔が見られて凄く嬉しい癖に。

そんな僕をどうしようもなく昂らせるのは、久し振りに聞いた………君の声。
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