• テキストサイズ

【カゲプロ】罪の深層

第8章 遊園地へ Let's go!



ーーーーー


カ「殆どのとこ行っちゃったねー。次何処行く?」


カノが頭の後ろで手を組みながら尋ねてくる。
そう、二人がジェットコースターから回復した後、色々と巡ったらいつの間にか殆ど乗り終わっていたのだ。
随分と早い気もするけど、園内に設置されてる時計を見ればもう16:50。
集合時間まで30分くらいしかない。

あと行ってないのは…


エ「そういえば、お化け屋敷行ってないですね?さっき前通った時も素通りしましたし、そこ行きましょうよ!」

『あ、確かにそうですね。じゃあお化け屋敷に……って、キド?』


さすがに目を見張った。
"お化け屋敷"という単語が出た瞬間、キドの表情が一気に曇ったからだ。
どれだけ鈍い人でも気付くだろ、と思う程に。


『だ、大丈夫ですか?苦手ならそれでーーー』

キ「な、何を言ってるんだ!苦手だなんて、一言も言ってないだろ?ただ、ほ、ほら。集合まであと30分くらいしかないからな。もう行った方が良いかなー、と思っただけだ!」


……く、苦しすぎる。言い訳が苦しすぎです、キド…!!

まあ案の定、ここぞとばかりにカノがにやけ顏でキドに追い討ちをかけていく。


カ「えー?大丈夫だよ!集合場所はここから近いし、お化け屋敷なら10分くらいあれば行けるって!それとも〜…キド、怖いの?」


カノの言葉に、キドは半分ムキになって怒鳴り返す。


キ「そっそんな事はないっ!!」

エ「それなら行きましょ!ほら、口論してると時間が無駄になっちゃいますよ!」


エネさんに止めを刺され、キドも渋々といった様子で歩き始める。
私はシンタローさんと顏を見合わせて肩をすくめた。

……大丈夫かな、これ。




/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp