第8章 遊園地へ Let's go!
エ「相変わらずパワフルですね、妹さん」
シ「モモ…お前また周りに迷惑かけやがって…」
モ「そ、そんな事ないよ!楽しかったよねマリーちゃん!」
マ「え!?う、うん」
エネさんとシンタローさんに呆れ果てたた目を向けられたモモさんは、救いを求めるかの様にマリーちゃんに話を振る。
マリーちゃんは困り顔で小さく頷いた。
そんなマリーちゃんの反応を見て、エネさんとシンタローさんが一層呆れた眼差しをモモさんに向けたのは、言うまでもない。
コ「…僕は…楽しかったよ…?」
今まで黙っていたコノハさんが、相変わらず無表情のままでポソリと呟いた。
モモさんは目を輝かせていたけど、「並大抵の体力じゃないコノハが言ってもな…」というシンタローさんの言葉でまた沈んだ顔をしてしまった。
マリーちゃんとセトさんが慰めていると、コノハさんは私の方を向いてコテンと首を傾げる。
コ「……カナは…楽しかった…?」
『え…私ですか?』
突然話を振られて言葉に詰まる。
すると、前を歩いているカノがわざわざ顔をこちらに向けて
カ「そういえば聞いてなかったよ。カナ、今日はどうだった?」
そう聞いてきた。
いつの間にか団員全員私の方を向いていて、その突き刺さる視線を痛感しながら、私は言葉を紡ぐ。
『…とても……とても、楽しかったです』
これが最後でも良い、と思えてしまうくらい。