第8章 遊園地へ Let's go!
『……大丈夫ですか、二人とも』
ジェットコースターに乗り終わった後、フラフラになってしまった二人(特にシンタローさん)をキドと一緒になんとかベンチまで運んだ。
運んだといっても肩を貸しただけだけど。
二人はベンチでぐったりしてる。
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
『…すみません、私がジェットコースターに乗りたいなんて言ったばかりに…二人がこんな……』
俯きながらそう言うと、キドが優しく私の肩をポンと叩いた。
キ「気にするなカナ。こうなったのはこいつらの自己責任だ。もう楽にさせてやろうじゃないか」
カ/シ「「まだ死んでないよ / ねぇよ!?!?」」
あれ?ぐったりしてた二人からツッコミが返ってきた?
私がポカーンとしていると、エネさんの吹き出す音と笑い声が聞こえてきた。
エ「なーんだ、ご主人も猫目さんも元気じゃないですか!」
キ「その調子なら、もう一度ジェットコースターに乗っても大丈夫そうだな」
カ/シ「「もう勘弁してください…」」
キドが言った冗談に怯えたような顔になる二人。
そのシンクロ具合がなんとも可笑しくて、ついつい笑ってしまった。
二人はじっと私の方を見てきたけど、多分笑った事に関して怒ってるんだろうな、と思ったので少し気まずくて目を逸らした。