第8章 遊園地へ Let's go!
シ「…おい、あいつらで大丈夫なのかよ」
心底不安そうにシンタローさんが呟いた。
その言葉に、カノはいつものにやけ顏で返す。
カ「大丈夫でしょ!セトが居るし。…あ、もしかしてシンタロー君、キサラギちゃんがナンパされないか心配なの?」
漫画だったら絶対効果音がついてる、と思うほどニヤニヤするカノ。
シンタローさんは、はあ!?と叫んでカノにつっかかる。
シ「んな訳ねぇだろ!つか、ニヤニヤすんな!」
エ「そうなんですかご主人!シスコンなんですね!」
シ「違うっつってんだろ!?!?」
言い争いが始まってしまった。
キドの方をチラリと見てみると…おぉう…怖いです。はい。
思わず目を逸らしてしまう程の鬼の形相で立っている。
今にも怒りの雷が落ちそーー
キ「っお前ら!!いい加減にしろっ!」
カ「いだっ!!!!」
シ「いってぇええっ…!!!」
エ「や、ちょ、お、落ち着いてください団長さん!!そ、その手放しましょ!ね!!」
…落ちました。
言葉ではなく暴力という形で。
カノとシンタローさんは頭を抱え、思い切りスマホを握り締められているエネさんはパニック状態。
さすがに私が止めに入って、エネさんは無事救出された。
『キ、キド、落ち着いてください!早まっちゃ駄目ですよ!』
キ「す、すまないカナ。つい…」
つい、って…一番危険だよ、キド。
将来衝動的に殺人起こしそうで怖いよ…。