第7章 夏風邪にご用心
『よし、後はこれを持っていくだけ……』
いや待て私。
最難関じゃないか。
紅茶以上の攻撃力を持つお粥!!
マリーちゃんにまで危険が及ぶかも…!!!!
私は救いを求めるかのように、コノハさんが寝ているはずのソファを横目でちらりと盗み見た。
しかし、そこに人影はなかった。
『…あ、れ?コノハさんは…』
コ「……呼んだ…?」
『!?!?うわっ!?コ、コノハさん!?いつの間に此処に…!?』
いつの間にか背後に佇んでいたコノハさんに驚き、私がお粥をこぼしそうになった。
なんとか体制を立て直す。
コ「んー……つい、さっき…」
『そ、そうなんですか…。あの…お粥を運ぶんですけど、マリーちゃんを手伝って貰って良いですか?熱いし重たいので』
コ「…うん…わかった…」
マ「コノハ君ありがとう。じゃあ、行ってくるね!」
『はい。私も他の人の所運んできます』
マリーちゃんとコノハさんを見送って、私もお盆を持って行く。
さてと…何処から行こうかな?
もし起きてたら味見してもらいたいし…キドのとこ行ってみよっと。
そんな軽い考えでキドの元へと。
病人に味見してもらうって…けっこう鬼な考えですよね…。