第7章 夏風邪にご用心
マ「あ…カナちゃん、お帰り!ちゃんと配っておいたよ、冷えピタ!」
満面の笑みでマリーちゃんが駆け寄ってきた。
私はそんなマリーちゃんに笑いかける。
『ありがとうございますマリーちゃん。あ…そうだ、セトさんが「心配しないで」って言ってましたよ』
マ「え…セトが?」
『はい』
マ「そっか…。じゃあ、私セトが元気になるって信じて待ってるね!」
『…それが一番ですね』
二人でふふっと笑いあった。
すると、「あ、そういえば…」とマリーちゃんが切り出した。
マ「カノがね、疲れたから部屋で休んでるって」
『カノが…?……分かりました、ありがとうございます』
マリーちゃんに礼を言い、キッチンに戻る。
ちなみにコノハさんはソファで寝てる。
もうお昼が近くなってきてる。お粥でも作ろうかな。
そう思い調理に取り掛かる。
マリーちゃんにも手伝ってもらい、数十分かけて人数分のお粥を完成させた。
とりあえず一人分よそい、小皿に梅干しを一つ置く。
なんでもキド特性の梅干しなんだとか。
さっき味見してみたけど、程良い酸味と甘味があって凄く美味しかった。
やっぱりキドは料理上手だ。
見習いたいな。