• テキストサイズ

【カゲプロ】罪の深層

第7章 夏風邪にご用心



なるべく音を立てないように作業を進める。
まずは汗を拭いて…冷えピタ貼ったら、氷枕をっと…


セ「…ぅ……」


頭を軽く持ち上げたとき、セトさんが小さく呻いた。


『あ…すみません、起こしちゃいましたか…?』

セ「…大丈夫っす…。これ…カナさんが…?」


セトさんは熱で虚ろになった目を、冷えピタの貼ってあるおでこに向ける。
私は軽く頷いた。


『えぇ、まあ…邪魔だったら取りますよ』

セ「そんなこと…ないっす…。…ありがとうっす…」

『いえ、これくらいの事しか出来ませんから。熱高いんだし、寝てください。マリーちゃんも心配してましたよ』

セ「……そうっすか…。…マリーに…心配しないでって…伝えてもらって…いいっすか…?」

『はい。分かりました』


私が頷くとセトさんは安心したように寝に入った。
布団を被せ、私はセトさんの部屋を後にする。
その後、キド、シンタローさんの部屋を回り、難なく作業をこなした。
冷えピタの箱を持ってリビングに戻る。


/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp