第6章 2日目のお昼時
キ「…まあ、この話は終わりにしよう。まだ昼飯作ってないからな。お前ら何食べたい?」
キドがソファから立ち上がる。
私とマリーちゃんが悩んでいると、カノが手を挙げながら、はいはい!と叫んだ。
カ「僕チャーハン食べたいな〜」
キ「チャーハンか、手軽だし良いかもな。二人はどうだ?」
マ「私も、チャーハンで良いよ」
『私は…食べられればなんでも』
キ「分かった。じゃあ昼飯はチャーハンだな。カナ、もし暇だったら手伝ってくれないか?」
『あ、はい。分かりました』
キッチンへ向かうキドの後に着いて行く。
キッチンに着くとエプロンを手渡された。
フリッフリのフリルが付いている、まさに女の子!というやつ。
え…わ、私にこれを着ろと…
『あ、あの、キド…これ…着なきゃダメ…ですか?』
キ「ん?そりゃあ、料理するんだから着なきゃダメだろ」
なんでもないように平然と返された。
まあ…正論ですよね…。
『で、ですよね…あはは…』
さすがに苦笑いしかできなかった。
観念してそのフリフリしたエプロンを着けて、キドの横にスタンバイする。
キドは慣れた手つきで野菜を取り出し、道具の準備をする。
道具が妙に本格的なのは、触れないでおこう。うん。